人間の体液は、一定の塩分濃度に保たれていて、それはナトリウムとカリウムによって調節されています。
ナトリウムの体内量は多すぎても少なすぎても、体調に影響します。
ナトリウムには体内の水分量を調節する働き、筋肉の収縮や弛緩、神経の伝達に関わっています。
そのほか、栄養素を細胞の中に運ぶ働きをするので、栄養が全身に運ばれるためには、ナトリウムは必要な栄養素になります。
ナトリウムは塩化ナトリウムとして、食事中の食塩や調味料の成分として摂取されます。
ナトリウムの健康効果
・神経の伝達をスムーズにする
・筋肉の弾力を保つ
・消化液の酸性・アルカリ性のバランスを保つ
・浸透圧調節作用
ナトリウムが不足するとどうなる?
はき気、脱力感、筋肉のけいれんが起こります。
ナトリウムが必要なのはどんな人?
健康な人はナトリウム不足になることはまれですが、急性の下痢やおう吐などから低ナトリウム血症になる場合があります。
摂取目安
男性 | 600㎎ |
女性 | 600㎎ |
摂り過ぎたら? 飲み合わせは?
口の渇き、血圧の上昇、むくみなどが現れます。
高ナトリウム血症になると、精神錯乱、痙攣、昏睡になるリスクもあります。
ナトリウムの摂り過ぎで高血圧になると、脳梗塞や心筋梗塞などのリスクも高まります。
慢性的に摂取過剰すると、胃がん、食道がんのリスクが上がることが研究により分かっています。
ナトリウムを多く含む食べ物
食塩、調味料、海藻、ハム、佃煮、塩辛、漬物、梅干し、味噌
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