カリウムは、体液の浸透圧を正常に保つ役割があります。
他にも、神経や筋肉の興奮伝導にも関係しています。
カリウムはナトリウムの排泄を促す働きがあるので、ナトリウムを摂り過ぎる傾向の日本人にとって、カリウムは重要な栄養素です。
近年の研究で、カリウムの摂取を増やすことによって、血圧の低下、脳卒中の予防につながることが示唆されています。
カリウムの健康効果
・高血圧を予防する効果
・むくみを予防・改善する効果
・筋肉を正常に保つ効果
カリウムが不足するとどうなる?
カリウム不足で低カリウム血症になると、筋力の低下や多尿などが起こります。
カリウムが必要なのはどんな人?
健康な人はカリウム不足になることはまれですが、下痢、下剤の乱用、多量の発汗、利尿剤の服用などの場合には注意が必要です。
摂取目安
男性 | 2500㎎ |
女性 | 2000㎎ |
摂り過ぎたら? 飲み合わせは?
カリウムを摂り過ぎても、健康な人の場合は余分なカリウムは排出されるので問題はありません。
しかし、腎機能が弱い人はカリウムを取りすぎると、体がだるくなったり、不整脈や心不全のリスクが高くなることがあります。
カリウムを多く含む食べ物
ヒジキ、海苔、アボカド、バナナ、サトイモ、ジャガイモ、タケノコ、ほうれん草、ケール。
カリウムは水に溶け出しやすいので、生で食べるか、調理する場合には煮汁と一緒に摂ることをお勧めします。
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