加齢に伴う不調を軽減するというサプリメントは数多く販売されていますが、その中でもルテインとゼアキサンチンについては信頼できる研究結果で目の健康にとって大切な成分であることが報告されています。
スマホやPCで目が疲れる、年齢で見えにくくなった、そんな方に必要な栄養成分なのがルテインとゼアキサンチンという栄養成分なのですが、ほとんどの方は食事では十分に取りきれていません。
ルテイン、ゼアキサンチンの健康効果
- カロテノイドとしての強力な抗酸化の作用
- ブルーライトや紫外線の刺激から眼の健康を保つ色素の作用
不足するとこんな病気のリスクが高くなる
- 眼精疲労になりやすくなる
- ドライアイになりやすくなる
- 加齢黄斑変性症のリスクが高くなる
- 白内障のリスクが高くなる
ルテイン、ゼアキサンチンが必要になる人
- パソコンやスマホを良く見る人
- 紫外線に長時間あたる人
- 緑黄色野菜をあまり食べない人
- 40歳以上の人
食べ物から摂るには?
ルテインを含む食べ物
小松菜、ほうれん草、ケール、よもぎ、アボカド、モロヘイヤ、プルーン、パセリ
ゼアキサンチンを含む食べ物
パプリカ、ほうれん草、とうもろこし、パパイヤ、マンゴー、スピルリナ、柿、ブロッコリー、鶏卵
ルテインもゼアキサンチンもカロテノイドという、黄色や赤色の色素成分です。水に溶けにくく、油に溶ける性質を持っているので、食べるときは脂質と一緒に摂ると効果的に成分が吸収されます。
しかし、ほうれん草を例にとると、十分な量のルテインを摂るためには毎日4株以上を食べる必要があります。野菜が多めの食生活の人でも食事だけで十分なルテイン、ゼアキサンチンを摂ることは難しいようです。
サプリメントで摂るときの量の目安
ルテイン | 6mg ~ 35mg |
ゼアキサンチン | 2mg ~ 7mg |
サプリメントは医薬品ではなく食品です。食事からは摂りにくい栄養成分を効率よく摂取し、健康維持に役立てるための補助食品ですが、摂取量の目安に従って継続的に摂ることが大切です。
ルテインとゼアキサンチン研究の歴史は長い
ルテインと目の健康の関係についての研究は、1782年に網膜の黄斑部に黄色い色素が存在することが発見されたことから始まっています。1866年には黄色い色素が見る力を改善するという研究が行われています。
その後も研究は続けられ、2007年には眼科の医学会では有名な研究、「AREDSⅡ」が行われました。「AREDSⅡ」はアメリカで4000人以上を対象とした6年間にわたる大規模な臨床試験で、その結果、ルテイン+ゼアキサンチンを摂取することで加齢黄斑変性や白内障のリスクが低くなることが報告されました。現在も、さらなる研究の発展が期待されています。
まとめ
ルテイン、ゼアキサンチンの研究が進むにつれて、ルテインとゼアキサンチンが私たちの視覚機能にとって重要な機能性成分であることが分かってきました。しかも、40歳を過ぎると私たちの体内のルテインは減少していくということも分かっています。
日常的にこれらの栄養成分を十分に摂取している人は、網膜のルテインとゼアキサンチンの量が多いことが分かっています。網膜のルテイン量は食生活や生活環境に大きく影響されるので、毎日継続して十分な量のルテインを摂取すること、それが目の健康には大切です。